伊賀市と西柘植地域まちづくり協議会、同市に主力工場がある大手工作機械メーカー「DMG森精機」(本社・名古屋市)は1月28日、景観まちづくりプロジェクト推進で協定を結んだ。同社によると、JR関西線新堂駅の改修や駅周辺に地域住民が集える施設の建設なども計画しているという。【協定締結後に握手する(左から)玉井副社長、岡本市長、奥澤会長=伊賀市役所で】
同社は1948年に奈良県大和郡山市で創業。70年に開設された伊賀事業所(伊賀市御代)の敷地約57万平方メートルには工場や研究・研修施設など20棟があり、従業員約1500人が働いている。
協定では、同社が新堂駅周辺で実施するプロジェクトを円滑に進めるため、地元自治協議会と市が地元住民への情報発信や地域同意、必要な用地取得事務などに協力することが盛り込まれている。既に同社敷地近くの耕作放棄地約4000平方メートルを取得し、ドイツにある工場の景観を参考にブドウ畑にする取り組みを始めている。
あいさつで、岡本栄市長は「(同社の)技術力、国際性は地域の誇り」、同社の玉井宏明副社長は「伊賀事業所は来年で半世紀を迎える。官民一体のモデル事業として発信できたら」、まち協の奥澤重久会長は「ものづくりで世界のトップ企業が私たちの地域づくりに貢献してくれる。こんなにうれしいことはない」と述べた。
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