子育て支援などで地域の母子保健向上に努める個人や団体を顕彰する「健やか親子21全国大会」がこのほど、津市の県総合文化センターで開かれ、初めて名張市の2団体が受賞した。【賞状を手にする(左から)小引さん、草部さん、田中さん=名張市役所で】

 受賞したのは、「日本家族計画協会会長表彰」の同市民生委員児童委員協議会連合会と、「母子保健推進会議会長表彰」のつつじが丘・春日丘自治協議会。

 市民生委員児童委員協議会連合会は、市からの委託を受けて「こんにちは赤ちゃん訪問」を主任児童委員らが行っていることが認められた。活動は厚生労働省の事業でもあり、生後4か月までの赤ちゃんのいる家庭を全戸訪問するもの。同連合会の田中耕造会長(72)は「ゆるく子どもたちを見守っていく。3年の任期が終わった後、次の委員たちにもつなぐことが大切だと考えている」と話した。

 つつじが丘・春日丘自治協議会は、子育て支援のひろば事業である「おじゃまる広場」の活動が評価された。同広場では現在、約50組の親子が登録しており、広場を核に小学校や中学校とも連携して、地域で子どもたちを育てる活動を行っている。同協議会の小引福夫代表(68)は「地域で子どもたちを育てていこうと、地域づくりとしてまとまってきた。代が変わっても続けていきたい」と意気込んだ。

 受賞の報告を受けた亀井利克市長は「生み育てるに優しいまちであると認められた結果。PRしていく」と喜んだ。また、両団体に関わる草部豊美さん(52)は「ママの笑顔や、変わっていく姿がやりがい。ママさんたちの地域デビューの手助けをこれからもしていけたら」と笑顔を見せた。

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