名張桔梗丘高校など県内の高校で長らく美術教員として勤務した、津市美里町南長野の倉岡雅さん(66)の個展「倉岡雅‐アトリエの風‐展」が、11月17日から25日まで伊賀市内で開かれる。【作品を手に来場を呼び掛ける倉岡さん】

 三重大学教育学部で美術を専攻し、卒業後は中勢・伊賀地域の高校へ。名張桔梗丘には約20年前から6年間勤務した。近年は全国規模の作家団体「独立美術協会」の会員として、さまざまな作品展で受賞を重ねている。

 木炭やチャコールペンシル、パステル、油絵の具などを用いて描く女性モデルの作品が中心で、実際に向き合った人物の表情や感情、距離感、温度までを静かに描き出している。個展は過去に名張市内で2回開いたが、伊賀市内では初めてとなる。

 今回は、自身のアトリエの雰囲気も含めた人物画を中心に、小品からS100号までの三十数点を展示予定。倉岡さんは「絵にしか表れない意外な表情には、モデルをしてくれた人も驚くことがある。いろんな表情から『生のエネルギー』を感じてもらえたら」と話した。

 会場は伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」。午前11時から午後6時(最終日は同5時)まで。入場無料。23日は午後2時からギャラリートークがある。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。

2018年11月10日付735号10面から

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