女子サッカー・なでしこリーグ2部の伊賀FCくノ一は5月19日、伊賀市小田町の本拠地、上野運動公園競技場でASハリマアルビオン(兵庫県姫路市)と対戦し、2‐0で勝った。前節の12日に2敗目を喫して2位に順位を下げたが、5勝目を挙げて再び暫定首位に浮上した。【得意の左足で先制ゴールを決めたくノ一MF竹島(左端)=伊賀市で】

 くノ一は前半3分、MF森仁美がゴール前にドリブルを仕掛けた後、こぼれ球を拾ったFW竹島加奈子が今季4得点目となるゴールで先制した。40分には今季リーグ初先発のMF下條彩がペナルティエリアで倒されPKを獲得。下條が自ら落ち着いて決め、追加点を奪った。

 「連敗せず、しっかり勝てたのは大きい。選手たちは集中していた」と試合後に振り返った大嶽直人監督が勝因の一つに挙げたのは、得点した2人とCF小川志保の前線3選手によるハイプレス。相手陣内でパスコースをつぶした結果、後方に控えたCBの宮迫たまみと畑中美友香らディフェンダー陣が相手攻撃を予測しやすくなり、連動した守備で無失点に抑えた。

 20日には7節の残り2試合があり、くノ一と勝ち点1差で2位の愛媛FCレディースと、同4差で1試合少ない3位のスフィーダ世田谷FC(東京)が対戦。くノ一の次節は27日で、東京都府中市の味の素スタジアム西球技場でS世田谷戦に臨む。

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