無事故無災害での労働時間が計100万時間を達成したとして、名張市八幡の自動車部品製造販売「ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン」(三島邦彦社長)が、アメリカのグループ本社から8月11日、表彰を受けた。受賞記念として贈られた2万ドル(200万円)を伊賀・名張両市への寄付に充て、地域の安全や子どもたちの活動に役立ててもらう。【目録を手にする(左から)岡本市長、亀井市長、三島社長、パッテラ副社長】
無災害労働は2015年11月から17年1月までの間、従業員約450人での累計。功績を従業員らに誇りに思ってほしいと、両市への寄付を決めた。伊賀市には安全にちなみ本庁舎など5か所に設置するAED5台を寄贈、名張市へは小中学校の活動で物品輸送が必要な場合に自社のペイントを施した10トントラックを派遣し、輸送費を負担して協力する。
この日、日本本社の名張工場で開かれた式典には、ボルグワーナー本社のダニエル・パッテラ副社長、ボルグワーナー・モールスシステムズ社のジョエル・ヴィーゲルト社長に加え、伊賀市の岡本栄市長、名張市の亀井利克市長が出席。パッテラ副社長が「無事故無災害100万時間達成は本当に難しいこと。皆さん誇りを持って」と言葉を掛け、三島社長へ受賞トロフィーを贈った。両市長へも三島社長から目録が手渡された。
三島社長は受賞を「うれしく思う。日々同じように笑顔で仕事をしていることが、安全の基に成り立っていることを気づくきっかけにしたい」と述べ、寄付については「社員皆が頑張った分が見える形になることで、やりがいになってほしい」と思いを語った。
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