八丁~蔵持
ここから近鉄桔梗が丘駅へと向かうルートが、廃線跡を転用した道路。名張高校の横を通り抜けると鋭角に交わる交差点がありますが、当時の踏み切り跡だったんだと推測されます。
道はゆるやかな上り坂でほぼ直進しながら、民家の間を抜けると右手に近鉄大阪線が見えて来ます。当時は横並びで走っていたんだろうかと古を思いながら、てくてく歩いていると蔵持公民館に到着。
公民館の向かいにあるまちの保健室が入っている場所が「蔵持駅」跡になります。ここまで4164歩、出発から45分。
蔵持~西原
ここから近鉄桔梗が丘駅までの間には、当時をしのぶものが今も残っています。小川に架かる橋がそれで、当時の伊賀線の鉄橋が使用されているのです。明治生まれのものだといいますから、当時の建設技術の高さがうかがえます。
さて、桔梗が丘駅の手前から西原、美旗へと続く廃線跡は区画整理などでほぼ消滅状態。記者が選んだルートは県道58号沿いに名張育成園方面へと至る道。
この間は一部歩道が整備されておらず、車の通りも多いのでウオーキングコースにはあまりおすすめできません。少し遠回りになりますが、近鉄線を越えて百貨店横から線路沿いを歩き、育成園へと至るルートが安全かもしれません。
廃線跡を紹介するガイドブックなどでは西原の交差点付近が西原駅跡だとしているようですが、実際の西原駅はもっと北側にあったようです。
とはいうものの、便宜上、ここを西原駅跡と見立て、ここまで7285歩、出発から約1時間20分。
西名張~八丁
→ 八丁~蔵持~西原
→ 西原~美旗新田~伊賀神戸
伊賀タウン情報YOU 第571号「帰ってきたてくてく歩記 番外編」より
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