名張市奈垣の國津神社(中野昇宮司)で3月18日、無病息災などを願う恒例の「蘭(あららぎ)祭」があり、祭典や餅まき(御供まき)に、子どもから年配者まで大勢の住民らが集まった。【祭典後の餅まきの様子=名張市奈垣で】
江戸時代、同神社のある国津地区で疫病がはやった際、伊勢国の蘭神社(現・蘭宇気白神社、松阪市)から分霊を授けてもらい疫病が治まったことから、明治末期に付近の神社が合祀されて以降も祭りが続いているという。
この日は午後3時から拝殿で祭典があり、地元ゆかりの小学生2人が舞姫を務めた=写真2枚目。その後、太鼓の合図で餅まきが始まり、神屋、奈垣の4地区の氏子らが準備した丸餅を総代らが勢い良くまいた。集まった住民らは飛んでくる餅に手を伸ばし、袋に詰めていた。