名張市長選挙との同日選挙の実施に向けた自主解散を検討する市議会の議会改革特別委員会が3月7日、同日選挙の是非についての議論内容をまとめた報告書を福田博行議長に提出した。報告書は賛否両論を列記するのみにとどまり、委員会で統一した結論は示さなかった。
特別委では2月20日にも議論の一部を記載した報告書を提出。今回の報告書には前回で盛り込まなかった同日選の是非と監査委員制度あり方の2項目を記した。同日選挙の是非の結論を示さなかったのは、議論が平行線をたどるなど混迷し、まとまらなかったため。報告書の提出も当初の予定より遅れていた。
報告書は4ページ。同日選部分では協議中に出た賛否それぞれの意見を、経費削減や市民意見の反映、投票率の向上など十数項目ごとに記載した。「実施には賛成の者が大半であった」とするものの、今年4月実施は時期尚早や実施による弊害を懸念する意見があったことも記した。監査委員制度は代表監査委員と議員選出監査委員の2人の現状の体制を維持が望ましいと結論付けた。
この日、特別委の川合滋委員長から報告書を受け取った福田議長は「報告自体はきちんと受け止めたい。同日選挙部分は採決前で内容へのコメントは控える」とし「監査委員については市長に議会の意思として伝えたい」と述べた。
報告書は、この日全議員に配布。同日選挙については、9日にある市議会3月定例会最終日、賛成議員から自主解散の決議案が提出される予定で、即日採決となる見込み。