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32年の歴史に幕 名張西高で卒業・閉校式

180301_1.jpg 県立高校の卒業式が3月1日あり、名張市百合が丘東6の名張西高校では最後の卒業生となる147人(男子61人、女子86人)が学び舎を巣立ち、創立32年の歴史に幕を閉じた。体育館で開かれた卒業・閉校式典には名張青峰高生を始め、同窓生を含む来賓ら約1000人が出席し、閉じ行く歴史に思いをはせた。【加藤校長を前に答辞を読み上げる吉田さん=名張市百合が丘東6で】

 名張西高は1986年に開校。市の人口急増に応え、国際化や情報化に対応できる高校像を掲げて普通科、情報科、英語科を設置し、ピーク時は1学年10クラスのマンモス校にもなった。が、少子化に伴う学校統合計画の中で、同市内の名張桔梗丘高との統合が決まり、2016年には同じ校舎に統合先となる新設の名張青峰高校が開校し、両高の生徒でともに勉学に励んで来た。

 卒業式では名張青峰高2年の家里麻理奈さん(17)が卒業生に「西高の校訓を胸に道を切り開いてください」とエールを送り、「体育祭や文化祭など先輩方が育んでくださった伝統を変わらず受け継いでいきます」と述べた。答辞に立った卒業生の吉田茉子さん(18)は、各クラス担任や家族への礼を述べた上で、「青峰高校のみなさんがより素敵な高校生活をこの場で送ってくださるよう願います」と後輩たちに思いを託した。

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 閉校式では、加藤幸弘校長が校風や特徴、取り組みを振り返りながら、「『進取創造』という校訓は青峰高にもそのまま引き継がれ、名張西高の卒業生は青峰高校の先輩であり続けます」と両高のつながりの深さを強調。その後、加藤校長から県教委の徳田嘉美・高校教育課長に学校旗を返還した=写真2枚目

 この日卒業した普通科で、名張市赤目町柏原の森本みのりさん(18)は「楽しいことばかりで、あっという間の3年間だった。さみしい思いはあるけれど、校舎も残り、西高の伝統も青峰高生が引き継いでくれるので、悲しくない」と話していた。

 同校の卒業生は3科合わせ9341人。お笑いタレントでWエンジンのチャンカワイさん、ロックバンド「DIR EN GREY」のDieさんなど、著名人も輩出した。

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