少年期から青年期を伊賀で過ごした新感覚派の作家、横光利一(1898‐1947)を偲び顕彰する「雪解のつどい」が3月17日午後1時30分から伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀5階ホールで開かれる。横光と同じ上野高校の卒業生で芥川賞作家の伊藤たかみさんが参加するトークイベントもある。【横光利一の写真(同実行委提供)】
「雪解」は下宿生活を送っていた三重県立第三中学校(現上野高)時代の体験を題材にした中編小説のタイトルから名付けられた。母親の郷里で横光が小学生時代を過ごした同市柘植町の野村地区と交互に行事を開催している。今年が20回目で、当日は生誕120年の日にあたる。
テーマは「生誕120年 若者が読んだ横光利一」。市内の高校生6人がおすすめの横光作品を書評するビブリオバトルや伊藤さんを囲んだ生徒らとのトークイベントがあり、会場には地元絵手紙グループ「いろは」が作成した大型絵巻を展示する。同4時まで。【トークイベントに参加する伊藤たかみさん(実行委提供)】
主催の「雪解のつどい」実行委員会の福田和幸委員長は「若い世代を主役により伝わりやすいよう企画した。ぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。参加費300円(資料代)、高校生以下無料。
問い合わせは市文化交流課(0595・22・9621)へ。