名張市は2月9日、2017年度一般会計を6億1010万円増額し、総額を285億492万円とする補正予算案を発表した。赤目四十八滝キャンプ場を自然や農業、移住定住の体験ができる宿泊施設とするための改修費や、市内の小中学校のうち5校への空調整備費を盛り込んだ。
キャンプ場の改修・整備費は7276万円。移住定住を増やそうと、関西圏の親子を対象に昨夏開いたキャンプ場での自然体験ツアーが好評だったため、農業体験や研修、移住希望者と地域住民との交流拠点への整備を決めた。研修や体験などで長期的に宿泊できるよう、宿泊棟にベッドや空調設備を設け再整備する他、農業体験での収穫物を調理できるよう設備を設ける調理棟改修、Wi-Fi整備などを予定する。
施設運営は赤目まちづくり委員会が名乗りを上げており、市が施設改修後、貸与する方針。運営に向けた人材育成費用50万円も併せて計上した。
空調整備は、小学校は錦生赤目、中学校は桔梗中を除く4校が対象で、費用は錦生赤目小が5070万、中学校4校で3億7323万。全普通教室と一部特別教室が対象で、夏休み期間を使って着工する予定。20年度までに全校への整備を目指す。