名張署は2月21日、名張市内のアルバイト従業員の30代男性が、アダルトサイトの利用料金名目で電子マネー50万円分をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。男性は他に、同様の手口に遭ったとして、20万円分の被害届も提出している。
発表によると、19日午後0時30分ごろ、男性の携帯電話に「amazon」をかたり、「有料コンテンツの未納料金が発生しています。ご連絡ない場合は法的手続きに移行します」などと書かれたメールが届いた。男性が記載された連絡先に電話したところ、電話に出た「日本プロバイダ協会」を名乗る男から、2年分の未納料金を電子マネーギフト券で支払うよう求められた上、「他の未納料金がないか調べる」と告げられたという。
更に20日午前10時ごろ、同じ男から「他に2つのサイトで計約50万円分の未納がある」などと電話で請求を受けたため、男性は伊賀市内のレンタルショップで電子マネーギフト券50万円分を購入。男に電話でギフト券の利用番号を伝え、金額をだまし取られたという。
男性は21日、名張市内の家電量販店に掲示されていた詐欺の注意喚起文を見て不安になり、インターネットで相手の連絡先を検索。詐欺の可能性があるとわかったため、同署へ相談した。
同署では「『電子マネーを買ってきて支払え』は詐欺。不審なメールが来たら、周りに相談してほしい」と呼び掛けている。