伊賀市北部の諏訪地区と三田地区を結ぶ国道422号の三田坂バイパスが2月25日午後4時に全線開通する。422号は大津市を起点に伊賀市を南北に縦断する路線で、県では新名神高速へのアクセス向上による物流の効率化や滋賀県との交流促進などに期待を寄せている。【上空から見た三田坂バイパス=県伊賀建設事務所提供】
県伊賀建設事務所によると、事業期間は1996年度から22年で、全体事業費は約109億円。延長は三田坂トンネル(1528メートル)と8つの橋りょうを含む5・1キロ。一部区間は既に供用を開始しており、大型車でも対向可能な片側3メートルの2車線になっている。
今回開通する区間は3・44キロで、現道は峠を越えるために山地部を縫うようなルート。路線バスやスクールバスも通る重要な生活道路だが、幅員が狭小で急カーブや急傾斜の箇所が多く、異常気象時(連続雨量120ミリ、時間雨量35ミリ)には通行止めになるなど、安全で円滑な車両の通行支障をきたしていた。