名張市は1月26日、同僚だった20代の女性職員に暴行し、けがを負わせたとして、名張市立病院(同市百合が丘西1番町)事務局に勤務する男性職員(41)を同日付で減給2か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。 【男性職員が勤務する名張市立病院=名張市百合が丘西1】
市人事研修室などによると、男性職員は2016年8月8日午前、市内にある女性職員の自宅で、両手で体をつかんで床に倒し、頭部に全治7日のけがを負わせたもの。男性職員は既婚で、女性職員とは交際関係にあったといい、女性職員が同14日に別の同僚に相談したことで発覚。女性職員は17年3月末で退職したという。
女性側は警察へ被害届を提出し、男性職員は起訴された後に罰金20万円の略式命令を受けた。市では今年に入り、1月18、22日に職員懲戒審査委員会を開いて男性職員の処分を協議していた。同委員会で、男性職員は「けがを負わせてしまったことは申し訳ない。けがをさせようと思ってやったわけではない」と話していたという。
市総務部の我山博章部長は「公務員として倫理や法令を守るよう、改めて職員に周知し、今後こうしたことが起こらないよう再確認していきたい」とコメントした。