市長と市議の同日選挙や議員定数見直しなどに向けた議論を進める名張市議会の議会改革特別委員会の永岡禎委員長が1月11日の特別委終了後に辞任願を細矢一宏副委員長に提出した。24日、委員会内で辞任願の採否をはかる。
会議冒頭、永岡委員長は福田博行議長が新春記者会見で同日選に向けた議会の自主解散動議の提出を求める発言があったとして「特別委は議長より諮問された合議体で、現在も検討している。その存在を否定するもの。進め方が遅い、おかしいという意見もあり、退任したい」と理由を述べ、「動議を求める発言は議長として不謹慎ではないか」と苦言を呈した。
特別委は各会派から選出された7人で10月に設置。福田議長が就任時に提案した同日選挙や政務活動費の後払い制の導入など、5項目を検討することになっていた。同月24日からこの日までの計7回では、2014年に議会改革検討委員会が議員報酬や定数についてまとめた答申の検討を進めており、同日選を含む各項目の議論はしていなかった。
議論が先送りになった理由に「諮問された際、同日選は議論の時期を区切っていなかった。特別委の初会合で進め方に触れた時も、他の委員からの意見もなかった。同日選もしっかりと議論するのだという印象だった」と述べた。
永岡委員の辞任願提出について、福田議長は「びっくりしている。急に聞いた話で、コメントすることはできない」と話した。