
加工所は昨年4月、市の特産品を使った加工品開発などに取り組んだ市雇用創造協議会の職員らで地域産業活性化を目的にした六次産業に取り組むため設立。生産者から持ち込まれた農産品をペーストやドレッシングなどの商品に加工、販売している。
加工所の運営会社「イーナバリ」の杉岡雪子社長を始め、同市の特産であるブドウやトマト、サツマイモなどの生産者計8人が参加し、加工所の活用メリットを自身の商品を例に挙げながら知事に紹介した。青蓮寺湖ぶどう組合に加盟する農園経営、栢本健司さん(55)は台風や雨の影響で余ったブドウやイチゴの果実を、ジャムに加工した。「観光狩りシーズンに合わせ販売し、飛ぶように売れている」など、利益化の喜びを語った。
鈴木知事は「試行錯誤と思いが詰まった商品の話を聞かせてもらった。六次産業、販路開拓、生産普及など、県としても応援したい」と述べた。