亀井氏は同日夜にあった後援会の「新春のつどい」で、支持者約500人を前に「名張を理想郷にするために当選して以来、市政では改革、躍進、創生を進めてきた。次なる『達成』のステージに向け駒を進めていきたいと、最終最後の5期目の決断をした」と決意を述べた。
これまでの施策を振り返り、福祉や共生社会実現に向けたまちづくりに取り組み、注目を集めた実績を強調。▼産業振興や雇用創出、観光誘客とシティプロモーションの「元気創造」▼出産や子育てにやさしいまちづくりや教育の充実、移住定住増加を掲げる「若者定住」▼健康づくりの推進や地域福祉の更なる充実、三重国体に向けた体育施設整備などの生涯スポーツを推進する「生涯現役」という3大政策の強化を掲げた。
5選を目指す理由については「産婦人科や365日体制の医療体制の整備、地方創生は私でないとできない。複数年の継続事業など、やり残しもある。それらをきっちり仕上げていきたい」と説明。多選への批判があることについては、厚生労働省や県などのさまざまな役職を務めてきたことに触れ、「これまで築いてきた人脈や信頼関係をフル活用し実現させたい」と話した。
亀井氏は、中京大体育学部卒。1974年に同市に入庁して16年間勤務。退職翌年の91年に県議に初当選し3期務め、2002年から市長を4期務めている。
市長選には他に、元市議の森脇和徳氏(44)、県議の北川裕之氏(59)が立候補を表明している。