
福娘は市観光協会が公募。今年は応募要件の年齢を高校3年生を含む18歳から30歳までの未婚女性と広げ、当日は18歳から27歳までの10人が参加した。用意された箱の中から「福」の文字が記された当たりくじを引いた強運の持ち主を、福娘に任命した。
3人はいずれも初応募。新聞で福娘の存在を知って応募した飯盛さんは「地域の伝統あるお祭りで福を授けられたらと思った。参拝者の方を笑顔で迎えたい」。西山さんは、高校最後の思い出づくりにと挑戦。「これまで地元のお祭りへの参加も少なかった。喜んでもらえるようお迎えしたい」とはにかむ。春から就職で名張から離れるという藤森さんは「育った名張の皆さんに、福を授けることで恩返しに」と意気込んだ。
八日戎は2月7、8日。商売繁盛を願う祭りで、福娘たちは両日ともに、振袖姿で境内に立ち、参拝客に縁起物の授与を手伝う。7日の宵宮では午後1時30分からはまぐり入りかす汁の振る舞い、同3時半ごろから七福神の舞の奉納などがある。