名張市消防本部が2017年の火災や救急、救助出動件数をまとめた消防白書を発表した。火災件数は前年対比7件増の19件。刈り草焼却がきっかけの火災が増えたのが要因で、消防本部は「寒く乾燥する時期の焼却行為は避け、火気を扱う時は万が一に備え、消火準備をしてほしい」と呼び掛けている。
集計は伊賀南部消防組合から市消防本部になった07年から開始。火災の内訳は、建物火災は7件(前年対比1件増)、車両火災4件(同1件増)、その他火災8件(同5件増)。うち、建物火災で1人が亡くなった。負傷者数は5人。出火原因は刈り草などを焼却する「火入れ」の4件を始め、「放火」が3件、不明や調査中を含む「その他」が8件など。配線器具やマッチなどからの出火もあった。
救急出場件数は3373件(同51件減)で、3142人(同134人減)を医療機関に搬送した。最も多かった急病は2293件あり、搬送人員は2114人。次いで負傷が484件、転院搬送265件、交通事故は218件だった。救助出動は交通事故や水難、建物に閉じ込められた事案など44件(同8件減)で、37人(同1人増)を救出した。