伊賀市の小中学生サッカーチーム「FCアヴェニーダソル」で長年監督を務め、2016年に亡くなった元Jリーガー・関本恒一さん(享年37)の追悼試合が12月29日、同市愛田のいがまちスポーツセンターで開かれた。教え子らをはじめとするチームのOBら約40人が参加し、思いを寄せながらプレーした。【激しくボールを競り合うOBら=伊賀市愛田で】
大阪市出身の関本さんは四日市中央工業高卒業後、サガン鳥栖で6年間プレー。その後は三重県内の高校、大学でコーチや監督を務めた。同チームへは06年の運営法人設立から関わり、08年からはU-15チームの監督として選手育成に尽力、チームの基盤づくりの立役者だった。14年にがんが見つかり、闘病の末、息を引き取ったという。
追悼大会をそんな関本さんを忘れないでほしいと、昨年からチームの蹴り納め大会に合わせ開催。この日はOBを2チームに分け、20分ハーフで勝負し、スライディングや体当たりなどを交えた激しいプレーでボールを競り合った。
U-15チームのヘッドコーチ、藪中一真さん(31)は「関本さんは『真剣勝負』が口癖の人だった。選手たちもそれにこたえようと、ガチンコで臨んでくれたと思う」と話し、伊賀市出身のOBで福岡大3年、中田永一さん(21)は「サッカーだけでなく人生に影響を与えてくれた人。試合で教わったことを見せられたと思う」と話した。