女子サッカー・なでしこリーグの伊賀FCくノ一は12月25日、元日本代表でJ2京都サンガFCのヘッドコーチだった大嶽直人氏(49)の新監督就任を発表した。2010年から3シーズン率いた経験を買われ、伊賀に戻った。クラブからは1年での1部復帰を託され、就任会見で「くノ一のために全力を注いでいく」と抱負を述べた。【就任会見で抱負を述べる大嶽氏=伊賀市西明寺で】
静岡市(旧清水市)出身。前回の就任時は初の降格から1部に昇格した直後で、基礎から徹底的に鍛え上げ、選手全員にハードワークを求めるサッカースタイルを築いた。
チームを離れて5年。かつての堅守は崩れ、今シーズンは1部最下位に沈み、2部に降格した。柘植博満代表は「再び指揮を執って頂くことに関係者一同、力強く思っている」と大嶽新監督の手腕に期待を寄せる。
契約は来年1月から1年間。今月に入って就任の要請があり、「試合結果は気になっていた。1部に上げるミッションは男子でも女子でも過酷だが、助けたいという気持ちが大きかった」と監督を引き受けた理由を語った。
来季は1月中旬から始動する。現チームの印象について「技術があり、かなりレベルが上がっている。ただそれだけでは勝てない。ハードワークは変えない。(2部で)圧倒できるチームに仕上げるよう、優勝から逆算したプランを作っている」と話した。
現役時代のポジションはディフェンダー。横浜フリューゲルスや京都サンガFCでプレーし、くノ一の監督を退いた後はJ2ギラヴァンツ北九州(現J3)のコーチを経て古巣の京都で指導していた。