酒を飲む機会が増える忘年会シーズンを前に、名張署や交通安全協会など4団体が11月21日、管内の飲食店を訪れ、飲酒運転防止を呼び掛ける「飲酒運転追放ローラー作戦」を行った。【飲食店店員に啓発物を手渡す参加者=名張市平尾で】
飲食店の密集する同市平尾の近鉄名張駅周辺10店舗と、伊賀市青山地区の5店舗を参加団体の18人が手分けして訪問し、「飲酒運転の根絶」「ハンドルキーパー運動」などの文字が入ったのぼりやポスターなどの啓発物10点を贈った。店員や客らには「お酒を飲んだら、公共交通機関などの利用を徹底して」など声を掛けた。
管内では9月、飲酒運転の乗用車が男性2人を死傷させる交通事故が発生。運転手と同乗者2人、酒類を提供した飲食店の店長が道路交通法違反などで起訴、書類送検された。
名張駅前の飲食店「きはらし」の藤本友子さん(56)は「あんな痛ましい事故が2度と起きないよう、お客さんに帰り方やハンドルキーパーを確認し、飲酒運転しないよう呼び掛けたい」と話した。