川上ダム建設事業で水没する道路の付替工事のうち、一部区間が未完成だった伊賀市川上の県道青山美杉線で11月9日、供用開始式があった。地元の住民代表や来賓ら約50人が出席し、全線開通を祝った。【供用開始式でテープカットする岡本市長(左から3人目)ら=伊賀市川上で】
道路は幅員7メートルの片側1車線で、総延長が同市の青山羽根地区から種生地区までの約3・9キロ。工事区間には北野トンネル(長さ257メートル)や猫また大橋(同226メートル)などがあり、総工費は約55億円。着工は2000年3月で、そのうち同市川上までの区間約2・5キロは10年2月に完成していた。
水資源機構川上ダム建設所によると、本体工事は来年着工。9月ごろには築堤するための岩盤掘削を始め、23年3月までの完成を予定しているという。
主催者で青山住民自治協議会会長連絡会の川合八司会長は「全線開通は地元住民にとって待望久しく、限りない喜びだ」とあいさつ。その後、岡本栄市長や川崎二郎衆院議員らがテープカットをし、名張署のパトカーの先導で走り初めをした。