伊賀市上野丸之内の上野公園で11月6日、久居駐屯地(津市)の陸上自衛隊第33普通科連隊による高石垣の雑木伐採作業が始まった。期間は10日まで。【命綱を付け、せん定ばさみで石垣に生えた草を刈る自衛隊員=伊賀市で】
市が維持管理と景観保持のため、自衛隊に協力を依頼している作業で、参加隊員は約50人。約3年に1度実施しており、前回は2015年3月にあった。
高石垣は津藩主の藤堂高虎が1611(慶長16)年に伊賀上野城を大改築したとき、現在の姿に改修したと伝えられている。都市計画課によると、根石からの高さ約30メートルは城の石垣として日本で1、2番を誇るという。
6日は開始式の後、隊員たちは登山用ロープを使って下降し、石垣の隙間に茂ったフジやシダなどの草木を鎌やなた、のこぎりで除去した。