全国国分寺サミットが11月10日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀で始まり、国分寺跡を持つ15の自治体が遺跡の保存や活用などについて情報交換し、交流を深めた。【パネルディスカッションでマイクを握る国分寺市の井澤邦夫市長(左から2人目)ら=伊賀市で】
国分寺は、741(天平13)年に国家安寧を願った聖武天皇の命令で全国68か所に建立。11回目のサミットには仙台市と下野市(栃木)、国分寺市(東京)、静岡市、稲沢市(愛知)、鈴鹿市、志摩市、木津川市(京都)、豊岡市(兵庫)、奈良市、倉吉市(鳥取)、太宰府市(福岡)、みやこ町(同)、壱岐市(長崎)が参加した。
初日は「国分寺の造営と『地域力』」と題した名古屋大学大学院人文学研究科の梶原義実准教授による講演や、出席した首長ら6人によるパネルディスカッションがあった。その後、主催の岡本栄伊賀市長が「私たちは国分寺を中心とした地域の文化財を国民共有の財産と捉え、次世代へ守り伝えていくために恒久的な保存を図っていきます」と共同宣言を読み上げた。
日程は2日間で、12日は会場近くにある国史跡の伊賀国分寺跡などを見学する。