名張市平尾の宇流冨志禰神社の秋祭りが10月28、29日に名張地区一帯で開かれる。今年は太鼓台やみこしの担ぎ手100人を初めて一般募集したが、18日現在で応募が約20人の不足が出ているといい、秋祭り実行委では「このままでは一部の地区で巡行を取りやめることになる」と募集期間を27日まで延長した。【秋祭りのポスターを手に参加を呼び掛ける菊山実行委員長=名張市で】
祭りは350年以上の歴史がある伝統行事で、現在は名張地区内の11地区が本祭りの29日に出し物を巡行させている。年々進む担ぎ手不足から公募を決め、9月からの募集では名張高生28人を始め伊賀地域の住民62人から応募があった。
しかし、実行委の菊山賢二実行委員長は「最低でも80人以上集まらないと、手が足りない地区が出る。そうなれば、巡行を中止し、他の地区の応援に入ってもらわなければならなくなる」と話す。「名張地区の祭りだが、地区外の人にもこの伝統を知ってもらいたいという思いがある。今からでも多くの人に参加してもらいたい」と呼び掛ける。
募集する担ぎ手は高校生以上の男性。居住地は問わない。参加無料。住所、名前(ふりがな)、電話番号、生年月日、年齢、勤務先や団体など所属先を書いて、実行委事務局のやなせ宿(同市新町)に持参するかファクス(0595・62・7761)、メール(info@yanase-syuku.com)で申し込む。
問い合わせはやなせ宿(0595・62・7760)へ。