名張市の特産品である赤目松茸の初市が10月4日、同市夏見のJA伊賀南部ファーマーズマーケットで開かれ、生産者6人からマツタケ6・2キロが持ち込まれた。【マツタケの香りや大きさを確かめる仲買人たち=名張市夏見で】
JA伊賀南部の主催。今年のマツタケは例年並みといい、初市には昨年の3、4倍にあたる量が出荷された。9月に入ってから冷え込みや雨の多さから生育も早かったことが要因で、例年より1週間ほど早く開いた。
競りでは、持ち込まれたマツタケを組合の仲買人6人が大きさや香り、色づきを確かめて競り落とした。落札額は最高で1キロ当たり6万6000円、最低2万円だった。市内を始め大阪など関西圏の料亭や寿司屋へ出荷されるという。
長谷川正組合長(85)は「急な冷え込みで量は多いが、かさは広がったものも多い。本格的な収穫が始まるこれからに期待している」と話した。