女子サッカー・なでしこリーグ1部の最終節5試合が10月7日、伊賀市小田町の上野運動公園競技場などであり、伊賀FCくノ一はアルビレックス新潟レディースに0‐2で敗れた。前節で最下位が確定し、来季の2部降格が決まっているくノ一の野田朱美監督(47)は記者会見で、12月末の今季終了後に退任すると述べた。【リーグ終了後のあいさつで並ぶくノ一主将の杉田(左から3人目)ら=伊賀市で】
くノ一は今季18試合の通算戦績が2勝3分13敗。総得点が10チーム中9位タイの14で、うち10試合は無得点だった。総失点はワースト3位の30。昨シーズンの18から倍近く増えた。そのうち12点はセットプレーからで、15点は後半15分以降に奪われた。
ホームで迎えた最終節もくノ一は攻撃に精彩を欠いた。前半9分に先制を許し、0-1で迎えた後半34分にもコーナーキックから頭で追加点を決められた。
試合後、柘植満博代表(76)は「来季は2部降格という残念な結果になったが、選手の気持ちはしっかりしている。1年間で捲土重来を目指し頑張りたい」と、観客席に詰め掛けた市民やサポーターらに1年間の声援に対する感謝を述べ、引き続きチームへの支援を求めた。【野田監督(右)の退任について説明する柘植代表(中央)】
野田監督は記者会見で「思い通りのサッカーをさせてもらい感謝している。選手も最後まで信じてついてきてくれたことはかけがえのない宝」と話した。最下位という結果については「得点が取れなかったのが1番の要因」と振り返った。就任は昨年の5月。皇后杯が終わるまでチームを指揮する。
主将の杉田亜未(25)は取材に対し「降格という結果になり、サポーターやスポンサーの人たちに申し訳ないという気持ち。チームとして修正できず、ここまできてしまったことが悔しい。キャプテンとしても、もっと出来ることあったと思うので力不足を感じている」と話した。