サラリーマン時代、帰省するたびに実家周辺の農地が気になっていたという、伊賀市石川の北川敏匡さん(33)が農家へ転身して6年。理論を持って挑んだ世界で、ようやく軌道に乗せている。【新作のトマトジュースを手にする北川さん=伊賀市石川で】
大学進学と就職で約9年間、伊賀を離れていたが、地元への思いや兼業農家の父親の体力、荒れていく農地などへの思いから「面白いと思ってもらえる農業をしよう」と一念発起。「地元の若者に向けて、食っていける農業を見せたい」と熱い思いで飛び込んだ。
思いだけではない。複数の農業法人と三重県農業大学校で約1年半、農業経営を学び、5年前に「ファーマーズ キタガワ」を創立、耕地面積約2万5千平方メートルの農場をスタートさせた。年間を通じて出荷できる作物・作型を意識し、トマト、アスパラガス、米を作った。その後、イチジク、ナバナなども加わった。
「職業としての農業」という意識が高く、毎年、計画や目標数値を立てる。トマトは1650平方メートルのハウス5棟で作っているが、液肥や温度管理をしっかりして、「品種本来の味にプラスアルファをぎゅっと詰め込む」努力を欠かさない。「買って損したと思われるのは嫌。おいしいと言ってもらいたい」との思いが詰まっている。
3年前からイチジクジャムやトマトピューレ作りも始め、今年はトマトを搾って種と皮を除いただけのジュースと、ミニトマトを使ったトマトジャムを夏から販売している。「家族にも手伝ってもらい、感謝している」という北川さんは「次の世代を作らないといけない」と新しい展開を見据えている。
問い合わせは北川さん(0595・44・1353)まで。
2017年8月26日付706号2面から
思いだけではない。複数の農業法人と三重県農業大学校で約1年半、農業経営を学び、5年前に「ファーマーズ キタガワ」を創立、耕地面積約2万5千平方メートルの農場をスタートさせた。年間を通じて出荷できる作物・作型を意識し、トマト、アスパラガス、米を作った。その後、イチジク、ナバナなども加わった。
「職業としての農業」という意識が高く、毎年、計画や目標数値を立てる。トマトは1650平方メートルのハウス5棟で作っているが、液肥や温度管理をしっかりして、「品種本来の味にプラスアルファをぎゅっと詰め込む」努力を欠かさない。「買って損したと思われるのは嫌。おいしいと言ってもらいたい」との思いが詰まっている。
3年前からイチジクジャムやトマトピューレ作りも始め、今年はトマトを搾って種と皮を除いただけのジュースと、ミニトマトを使ったトマトジャムを夏から販売している。「家族にも手伝ってもらい、感謝している」という北川さんは「次の世代を作らないといけない」と新しい展開を見据えている。
問い合わせは北川さん(0595・44・1353)まで。
2017年8月26日付706号2面から