名張市は8月29日、名張市赤目町一ノ井の一ノ井火葬場で窓ガラスが割られ、隣接する納骨小屋の蝶つがいも壊されるなどする被害に遭ったと発表した。名張署が建造物侵入事件として捜査している。【鍵付近が割られた火葬場の窓ガラス(名張市提供)】
市や同署によると、28日午前6時ごろ、火葬場の管理運営を任されている一ノ井区の住民が施設巡回に訪れた際、南京錠が取り付けられた蝶つがいが壊されているのを確認、更に窓ガラスが割れているのに気付いた。
納骨小屋の蝶つがいは木製の扉から片側がゆがんだ状態で外されており、窓ガラス(縦115センチ、横60センチ)は錠付近から最大で約60センチのひびが入り、ガラスが三角形に欠けていた。発見時、火葬場と納骨場の入口扉は開錠された状態だったものの、窃盗被害はないという。
市内では今年に入ってから公共施設を狙った器物損壊や侵入未遂、窃盗事件が相次いで発生しており、市危機管理室の谷本佳司室長は「市の公共施設の被害が相次いでいるのは遺憾。関係機関だけでなく、警察にも、再度パトロールの強化をお願いしするなどして被害を防ぎたい」と話した。