市役所現庁舎について伊賀市は8月28日、耐久性があるとする調査結果の中間報告を公表した。市議会は6月定例会で複合施設に改修する経費約5736万円に対し、予算執行の凍結を決議。耐震改修に耐えられる建物かどうか、市に再調査するよう求めていた。
中間報告は今月19日から1週間実施した分で、この日開かれた市議会の会派代表者会議で市が説明した。入札の結果、調査は市内の設計業者が約491万円で請け負った。
総合的評価では「コンクリートの圧縮強度に問題がないこと、鉄筋の腐食がほとんど見られないことから耐久性を有していると判断する」と説明。1964年に竣工した建物の長寿命化は可能だと報告した。
中間報告を受け、空森栄幸議長は記者会見で「9月定例会の会期中に付帯決議した予算凍結を解除し、(改修の)設計に進めるようにしたい」と述べた。