リヤカーに乗せた小さなみこしと、各地で出会った人たちが夢を記したハンカチを携え、8月28日に富士山頂で開かれるイベント「富士夢祭り」に向けて沖縄県から富士山まで歩いている、北海道旭川市在住の中山香さん(52)が9日、名張市に立ち寄った。【リヤカーを引く中山さん=名張市蔵持町原出で】
旧暦の七夕に世界中から「夢」を富士山頂へ集める同イベントに2009年から参加してきた中山さんは、「わくわくすることがしたい」と3年前、旭川市から、「蝦夷富士」の愛称で知られる羊蹄山まで200キロ以上を歩き、昨年は羊蹄山から富士山までの約1200キロを歩き通して各地で「夢ハンカチ」を集め、同イベントに参加した。
今回は6月23日に沖縄・久高島を出発し、徒歩と船で沖縄本島、九州、四国を経て、8月1日に神戸市へ。大分県からは同祭りに参加する愛知県の男性と行動をともにしている。8日午後に宇陀市から名張市へ入り、9日午前には蔵持市民センターで、来館していた親子らに「夢ハンカチ」を書いてもらった=写真2枚目。
中山さんは「たくさんの人たちのおかげで、こうして歩くことができている。昨年は東日本で夢をつなげたので、今年は西日本の人たちの夢をつなげたい。立ち寄った先で出会った人たちの夢を日本最高峰の富士山へ届け、ハッピーなニュースを発信できるように」と笑顔で話した。
中山さんは名張市を発った後、伊賀市や四日市市などを経て富士山方面へ向かうという。