伊賀ブランド「白鳳梨」の出荷が8月4日、伊賀市羽根にある白鳳梨生産組合で始まった。出荷先は県内と関西の市場で、今年は幸水と豊水の2種類計約300トンを見込んでいる。【選果作業に追われる女性ら=伊賀市で】
白鳳梨は1948年から同市羽根地区で栽培が始まり、66年に組合設立と共同選果場を設けた。寒暖差のある盆地の気候を生かしながら袋かけしない栽培方法を取り入れるなどし、現在は生産農家18戸が計約11万平方メートルで果汁が豊富で甘みが強い梨づくりに取り組んでいる。
初日の選果場では組合員やパートら45人が、かごに積まれた幸水の色や大きさで見分ける選果作業と箱詰めの出荷作業に追われた。今年の生育について、門脇弘宜組合長(43)は「春の低温の影響で昨年より出荷が少し遅れたが、気温が上昇した6月以降は概ね順調で大きさも甘さも例年並みの出来になった」と話した。
出荷は幸水が8月下旬まで、豊水は9月初めから始まる。直売所が選果場の隣にあり、9月下旬までの販売期間中は無休。時間は午前9時から午後6時。
問い合わせは同組合(0595・21・5862)へ。