伊賀市教育委員会は8月3日、同市下柘植のいがまち公民館ホールに設置していた古い蛍光灯安定器のコンデンサから有害物質のPCB(ポリ塩化ビフェニル)を含んだ油が舞台の床に漏れていたと発表した。【舞台床に古い蛍光灯安定器からPCBが漏れていた、いがまち公民館=伊賀市】
市教委によると、発見は7月20日。同公民館は1971年の建設で、当初は雨漏りだと判断していた。漏れた油は微量だが、同型式の蛍光灯安定器は玄関部分を含めて十数基あるという。
今月2日に建築住宅課から油の中にPCBが含まれている可能性を指摘され、3日夕方に県の分析で確認した。油に直接触れた市職員と清掃事業者の4人は健康診断を今後受ける予定。
舞台床板の一部は3日に切断作業を実施。4日に封入作業を行う。公民館の使用について、市教委では汚染物を金属の容器に入れて市役所本庁にある保管場所に移動するまで閉鎖する方針。