女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一は8月26日、鈴鹿市御薗町の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿でノジマステラ神奈川相模原と対戦し、1‐0で8試合ぶりに勝利した。【ゴールを決めた後、右手こぶしを握りしめガッツポーズするくノ一の杉田(中央)=鈴鹿市で】
くノ一が今季リーグ戦で勝利するのは4月23日以来2勝目。順位は暫定だが、10チーム中最下位から9位に上がった。
ゴールを奪ったのは前半19分、主将のMF杉田亜未がハーフウェイライン付近でスルーパスを受けると、トップスピードに乗って一気にゴール前までドリブルで抜け出し、ノジマGKの位置を見て冷静にゴールネットを揺らした。失点も8試合ぶりにゼロで抑えた。
試合後のインタービューで杉田は「勝つことだけ考えていた。次につなげられて良かった」と安堵の表情を浮かべた。野田朱美監督は記者会見で「崖っぷちの状況で選手たちが持てる力を全て出してくれた。今後も死にものぐるいで皆で戦っていきたい」と話した。
次節の9月2日は、さいたま市の浦和駒場スタジアムで浦和レッドダイヤモンズレディースと対戦する。
ホームアンドアウェーによる全18試合のリーグは最終節が10月7日にある。最終順位が9位のチームは2部2位との入れ替え戦にまわり、10位は2部に自動降格する。