マブワールドは2008年の創業で、直営店が東京・銀座にある。同市安場の物流センターで働く従業員が地元住民で、創業者の林崇之社長も伊賀市出身だったことから「地域貢献として役立てられないか」と考え、置き傘としての利用を市に提案した。
同社の長田豊之さん(43)によると、寄贈した長傘は通常2000円から4000円で販売している商品。機能性に影響はないが、輸送時の傷で大手百貨店などに卸すことができず、数年間保管していたという。
寄贈式で大森秀俊副市長は「大変ありがたい。大切に使わせて頂く」と礼を述べ、同社に感謝状を贈った。市では今月中にも幼稚園や小中学校、保育園、放課後児童クラブ、地区市民センターに配布する予定。