名張の自然豊かな環境を満喫してもらい、移住につなげてもらおうと名張市が開く2泊3日のツアー「赤目自然満喫ツアー」が8月25日、始まった。大阪府と兵庫県在住の4歳から小学4年生までの子どもを持つ4家族12人が参加し、体験を楽しんだ。【畑からニンジンを掘り出して笑顔の参加者たち=名張市赤目町柏原で】
ツアーは関西都市部への情報発信をしたいと、赤目地区と企画。同市赤目町長坂の赤目キャンプ場を拠点に同地区の自然に親しむ。
初日のこの日、参加者たちは大阪市からバスで名張市へ。午後からは地元地域づくり組織「赤目まちづくり委員会」の亀本和丈会長の畑で、サツマイモ堀りや野菜の収穫を体験。亀本会長と赤目自然学校の宮本篤さんから手ほどきを受けながら、実ったインゲンを手でもいだり、ニンジンやゴボウを掘り出したりして収穫した。野菜は土産として持ち帰るという。
子どもが虫好きなことからツアー参加を決めたという大阪市の加賀谷佑佳さん(30)は「アットホームで、自然が多いまちと感じた。田舎暮らしをしてみたいとは思うものの、イメージがなかったので新鮮」、小学4年で息子の白虎君(9)は「虫がたくさんいて楽しい」と笑顔で話した。
2日目はアマゴの掴み取りや里山探索、地域住民との懇談会で親睦を深め、最終日の3日目は赤目四十八滝などを見学し、バスで帰る。