地域の安全や災害防止に貢献した人たちに送られる安全功労者総務大臣表彰を、名張市つつじが丘北9の主婦、原裕子さん(76)が受賞した。原さんは7月6日、名張市役所の亀井利克市長を訪れ、喜びを語った。【記念の盾を見せ亀井市長に受賞を報告する原さん=名張市鴻之台で】
原さんは名張に移住した2年後の1982年、知人の勧めから、地区の200世帯でつくる「つつじが丘北9番町女性防火クラブ」を発足。当初から現在まで委員長を務め、家庭でできる防火の取り組みや初期消火方法などの講習や訓練を通じて、地区の防火、防災意識向上に尽力してきた。市女性防火クラブ連絡協議会会長も歴任している。
表彰式は5日、都内であり、全国から個人32人、8団体が表彰された。持ち帰った記念品の盾を手に受賞を振り返った原さんは、これまでの活動から「訓練はしすぎることはない」と話し、「受賞は地区の皆さんのおかげ。私の受賞がお礼になれば」と話した。
亀井市長は「名張の誇り。おかげでつつじが丘での火災は少ない。これを契機に市内全地域で女性防火クラブが出来てほしい」と喜んだ。