自治体間連携の覚書を締結している台湾南東部の台東県にある知本国民中学の生徒や学校関係者ら計約20人が7月5日、教育旅行で伊賀市を訪問し、岡本栄市長と面会した。一行は8日まで市内に滞在し、地元小中学生と歌謡や舞踊での交流、授業参加などを体験する。【岡本市長(中央)を囲み記念撮影する台湾・知本中の生徒ら=伊賀市役所で】
伊賀市は2016年1月に志摩市とともに台東県と覚書を締結し、住民同士による交流は今回が初めて。知本中の生徒らは4日に大阪に到着し、5日は伊賀上野城や市街地を見学した後、市役所での表敬訪問に参加した。
今回訪問した13歳から15歳の男女生徒10人は原住民の「プユマ族」の生徒で、学校では原住民歌謡舞踏部に所属。プユマ族の人口は約1万2千人で、同中学の生徒260人のうち45%を占めているという。
表敬訪問では、生徒たちが祭などで着る民族衣装で歌謡と舞踊を披露。学生団長を務める曹閔淨(チャオ・ミンチン)さん(15)は通訳を通じて「忍者の服を着て体験するのを楽しみにしている」と話した。
就任後に台東県を2度訪問している岡本市長は忍者衣装で歓迎。「若い時からこうした交流ができるのは未来にとって大変大事なこと。ぜひ伊賀の子どもたちと心を通わせて、大人になっても続いていくことを願っています」とあいさつした。