共同申請した日本遺産「忍者の里 伊賀・甲賀‐リアル忍者を求めて‐」が4月に認定されたのを受け、伊賀市の岡本栄市長と甲賀市の岩永裕貴市長は6月27日、共通の観光資源を生かした振興事業で連携していく協議会設立の同意書に署名した。【同意書を手にする岡本市長(左から3人目)と岩永甲賀市長=油日神社で】
設立総会の会場は、甲賀忍者が集まって統治について話し合う寄り合いの場だったとされる油日神社(甲賀市甲賀町)。両市長ら関係者が忍者衣装で出席し、協議会規約と役員選任、事業計画、予算の議案4件を承認した。
2017年度の予算は市の負担金や国庫補助金など計約4710万円。ウェブや映像などを通じた国内外への情報発信、誘客促進用のポスター制作、観光案内板の整備などの事業に充てる。
岡本市長は「伝わってきた宝物をどんなふうに知ってもらうか、体験してもらうか。大事なことは自分たちが持っている文化に誇りを持つこと。子どものころからお互いに交流をして誇りを育てていくことが一番の宝物になっていくのでは」と話した。