
農業や自然と生き物の関わりを学んでもらおうと、JA伊賀南部とJA全農の協力で実施した。観察したのは5月上旬に児童らで田植えをした水田で、カエルやタニシ、ドジョウ、カブトガニなどが生息。訪れた職員5人が「田んぼに水が張られると、稲を食べる虫や、更にそれを食べる生き物が集まってくる」と解説した。
田んぼに入った児童らは泥で濁る水面に目を凝らしながら、透明なプラスチックケースやたも網を使って生き物を採取。採取後は生き物を図鑑で特定し、スケッチした。オタマジャクシを捕まえた奥村梨桜さん(10)は「たくさんの生き物が捕まえられて楽しい」とニッコリ。
JA伊賀南部の岡田知也さん(48)は「田んぼが減れば生き物も減る。自然と生き物が共生しているのを知ってもらえたら」と話していた。