2018年夏に東海4県で開く「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」を支えようと、県内の高校生たちの活動が始まった。高校生活動県推進委員会で参加者に配る記念品作りに携わる生徒たちがこのほど、伊賀市上野丸之内の伊賀伝統伝承館を訪れ、伊賀組紐を使ったミサンガを作るために聞き取りを行った。【組紐作りを体験する生徒たち=伊賀市上野丸之内で】
高校生活動は、インターハイの開催準備や運営に「スポーツを支える」立場から関わろうと、公立と私立合わせ68校が活動に参加している。参加校の代表者15人で組織する県推進委員会で、先月の委員会で伊賀組紐を使ったミサンガを記念品にすることが決まった。
4月29日に伊賀伝統伝承館を訪れた生徒3人は、三重県組紐協同組合の副理事長、松島俊策さん(55)から丸台を使った組紐の手組を教わった。八つの玉を交互に動かして組む実際に組み上げる作業を通じて、太さや長さ、色合いなどのイメージを膨らませた。
四日市四郷高校2年の大永琉生さん(16)は「実際に製作してみて、組紐の魅力をより理解できた。手づくりの記念品として、大会参加者にきっと喜んでもらえる」と話していた。
ミサンガは約60センチの長さに切った組紐を、縁起の良い結び方とされる「叶(かのう)結び」で仕上げる。大会に参加する選手や監督など約1万8000人分を用意する予定で、結び目などをつくる作業を各校で手分けして行うという。