女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一は5月14日、伊賀市小田町の上野運動公園競技場でINAC神戸レオネッサと対戦し、2‐2の同点に追いつき引き分けた。【後半ロスタイムに同点ゴールを決め喜ぶくノ一DF佐藤(中央)=伊賀市で】
くノ一は先制点を奪われた2分後の後半20分、FW櫨まどかのヒールパスにキャプテンのMF杉田亜未がゴール前に走りこんで同点。再びリードを許して迎えたロスタイムには、ラストチャンスのフリーキックでDF佐藤楓が頭で合わせた。
くノ一の連敗は3で止まり、通算戦績は1勝2分5敗。順位は前節と同じ10チーム中9位。
今季は先制された試合全てで負けているが、この日は2度追いつく粘りを見せた。守備に割く時間が多かった前半に対し、後半は前を向いてプレーする機会が増え、4試合ぶりのゴールを決めた杉田は「次に向けて連敗を止められたのは今のチームとして一歩前進」と話した。
守備を強化して臨んだという野田朱美監督は試合後の記者会見で「ここ数試合は我慢しきれず前のめりになってやられていた。前半はそこをじれずにできた。内容も含め、引き分けに持ち込んで勝ち点が取れた結果に満足している」と振り返った。
21日の次節は仙台市の弘道ゴムアスリートパーク仙台でマイナビベガルタ仙台レディースと対戦する。