第64回春季東海地区高校野球三重県大会の決勝が4月29日、四日市市営霞ヶ浦第一野球場で行われ、近大高専(名張市)が津田学園(桑名市)を4‐3の逆転サヨナラ勝ちで下し、5年ぶり2回目の優勝を果たした。【サヨナラ本塁打の廣瀬泰貴(19)を迎える近大高専の選手たち=四日市市で】
【写真2枚目 9回裏、1点差に詰め寄る三塁打を放った近大高専・中村颯】
近大高専は2回、不運な内野安打などもあり1点を先制されるが、5回に上西の二塁打で同点とする。8、9回に加点されるが、9回裏に代打・中村颯の三塁打で1点を返し、更に代打・廣瀬泰貴が2点本塁打。土壇場でサヨナラ勝ちを収めた。先発・山川は要所で三振を奪い、7回まで1失点と好投した。
サヨナラ本塁打の廣瀬泰貴(3年)は「どんな場面でも出られるように準備して、つなげる気持ちで臨んだ。インコースの真っすぐを打てた。最高の気分」と振り返り、伊藤康弘監督は「ロースコアで我慢する展開は予想できたので、選手たちは最後まで諦めていなかった。代打の3人はバッティングの調子が良かった。夏に向けて、この東海大会でも勝ち上がって成長していきたい」と話していた。
東海大会は、5月26日から四日市球場と伊勢球場で開催予定。各県2校、三重県からは近大高専と津田学園が出場し、同16日に組み合わせが決まる。