伊賀市勝地の青山高原山頂小屋で4月13日、本格的な行楽シーズンを前に山開きの安全祈願祭があり、関係者ら約40人が出席した。6月4日には30回目の青山高原つつじクォーターマラソンが開かれる。【安全祈願の祝詞を読み上げる内保宮司(左)=伊賀市勝地で】
主催は地元の伊賀上野観光協会青山支部と青山観光振興会。斎主は同市勝地にある奥山愛宕神社の内保隆幸宮司が務め、ハイカーや観光客らの今年1年間の安全を祈願した。
青山観光振興会の重藤久紘会長はあいさつで「関西の軽井沢といわれ、自然が奇麗で有名だったが、最近は風力発電の高原になってきた。ツツジの名所でもあるが、鹿が山頂まで登ってきて根を食べてしまう」と話し、出席した県や市の担当者に対策を求めた。
来賓の岡本栄市長は、新たな風力発電設備22基が完成し、今年2月から既設分を含め計40基が運転し始めた国内最大出力(8万キロワット)の新青山高原風力発電所にも触れ、「自然環境を味わって頂くのと同時に、科学にも接して頂ける場所になった」と述べた。
室生赤目青山国定公園にある青山高原は三角点の標高が756メートル。県がまとめた2015年度の観光レクリエーション入込客数推計書によると、青山高原には5月の約4万3000人をピークに年間約18万人が訪れた。