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折り畳み式太陽光パネル 災害時の電源に寄贈 伊賀市の企業が開発

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 伊賀市で4月5日、折り畳みや持ち運びが可能な太陽光パネルと蓄電池をコンパクト化した新型のソーラーパネルの贈呈式があった。同市ゆめが丘に本社を置く蛇腹メーカー「ナベル」が三重大学と共同開発した製品で、市は災害発生時に照明や情報機器などの電力確保に役立てる。【贈呈式に出席した岡本市長(中央)、永井社長(右から2人目)=伊賀市役所で】

 同社はカメラの蛇腹専業メーカーとして1972年に上野市丸之内(現伊賀市)で創業。市に寄贈したのは太陽光パネルの出力が72ワットで、蓄電バッテリーとセットになった「ナノグリッド」。9枚の発電パネルは大きさが縦123センチ、横145センチ。収納時は1枚分の縦50センチ、横42センチに折りたため、専用のリュック型バッグで持ち運べる。

 防災用品の開発を手掛けたのは、永井規夫社長が2011年3月に起きた東日本大震災の直後に被災地で暮らす友人から「水や良品はあるが、電池が足りない」との状況を聞いたのがきっかけ。開発協力者で三重大大学院地域イノベーション学研究科の坂内正明特任教授は製品化に向けたテストでは「耐水性や耐久性を重要視した」と説明した。

 同社によると、総重量は当初70キロから10分の1以下の6・7キロに軽減し、4時間の充電でノートパソコンだと3時間、LEDライトの投光器だと13・3時間連続使用できる。価格は1台19万8600円で、早ければ今月中にも販売を始めるという。

 岡本栄市長は「ポータブルでいつでも使えるところがすばらしい。いろいろと役立たせて頂きたい」と感謝を述べた。

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