生涯学習講座「蕉門大学」や貸館、奨学金給付などを行っている公益財団法人前田教育会の「前田教育会館・蕉門ホール」(伊賀市大谷)が、今年11月に25周年を迎える。来年3月まで「地域とともに、あしたへ」をテーマに演劇やコンサート、ロビー展示など記念事業を催す。【ポスターを手に来場を呼び掛ける前田史子館長ら=伊賀市役所で】
6月2日(金)午後7時からと3日(土)同1時半からは、同市外山出身で劇団青年座の俳優、山路和弘さん(62)が「江戸怪奇譚ムカサリ」を上演する。山形県村山地方の風習「ムカサリ絵馬」が題材で、裕福な商家の娘と没落した旗本の物語を一人で演じる。
山路さんはNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の安国寺恵瓊役や邦画「日本のいちばん長い日」の安井藤治役を始め、「スパイダーマン」「X‐MEN2」などの洋画にも数多く声優として出演。前売りは一般3500円、高校生以下2500円で当日は各500円増し。定員は各日250人。
同月25日(日)午後2時からは、東京芸術大で同級生だった女性2人のユニット「いちごに」のコンサートがある。ピアノは同市出身の惠村友美子さん。前売りは一般千円、小中高生500円、当日は500円増し。各チケットは同会館で販売している。月曜休館。
同会は大阪で鉄工会社を興した同外山出身の前田維さん(1912‐2005)が伊賀地域の芸術文化振興を目的に1989年設立。ホールは92年に開館した。
問い合わせは同会館(0595・24・5511)へ。