
コンクールは名張市出身の探偵小説家・江戸川乱歩の作品を始めとするミステリー作品に親しんでもらい、活字離れも防ごうと2013年に始め、今回で3回目。名張市と伊賀市青山地区の小学4年生から中学生を対象に、昨年末から1月末にかけて募集し、小学生54人、中学生119人から応募があった。
今年度は小学生、中学生の部に分け、新設の江戸川乱歩賞と名張ロータリークラブ会長賞を含む5つの賞を審査。計20人の受賞者を選んだ。学校全体での取り組みをたたえる「学校賞」も新たに加わり、桔梗が丘中学が選ばれた。
表彰式では、同RCの山崎哲也会長が出席した受賞者17人に表彰状を手渡した。松本君は乱歩の少年探偵団シリーズからお気に入りの「奇面城の秘密」を題材にし、「推理対決の世界に引き込んでくれる」と面白みをしたためた。受賞を「びっくりしたけれどうれしかった。作品を読むと、自分が冒険しているみたいだった」と喜んだ。
大地君は同じく乱歩の「怪人二十面相」を読み、自身が面白いと思った読書中の期待感や驚き、疑問を交えて作文。「物語に引きこまれるところが良かった。受賞できてうれしい。他の作品も読んでみたい」と話した。