ボランティアの高齢化が進んでいることから、次世代の担い手育成につながればと、名張地区の配食ボランティア「ぷちとまと」がかねてより交流のあった同校に呼びかけて初めて企画した。ぷちとまとは名張市民センター(同市上八町)を拠点に毎週水曜日に活動。所属する50代から80代のボランティア約100人が当番を組み、調理した弁当を地区内の高齢者宅まで届けている。
この日は、同高生活デザイン系列で調理や栄養について学ぶ1、2年生の4人が、献立のぶりの照り焼き、ふきの炊き合わせ、出し巻き卵など9品をボランティアと一緒に調理した。出来上がった100食の弁当をボランティアの車で高齢者宅に届けにまわった。
生徒たちから弁当を受け取った、同市元町の上田力造さん(90)は「若い子が来てくれるのは新鮮で、若返った気分。弁当を食べるのが楽しみ」とニッコリ。サラダなどの材料の切り分けに携わった、1年生の松岡紋さん(16)は「食べやすい大きさにするよう気をつけた。普段自分のための料理をすることが多いが、年齢に応じた味付けの工夫などが勉強になった」と話していた。