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名張から東大寺へ、たいまつ肩に峠越え 松明調進行事

170312_11.jpg 春を呼ぶ行事として知られる東大寺二月堂(奈良市)の修二会(お水取り)で使うたいまつを運ぶ「松明調進行事」が3月12日あり、市民や学生ら約250人が名張市から徒歩で峠道を越えた。【たいまつを担いで笠間峠を越す参加者ら=名張市安部田で】 youtube.jpg

170312_11-2.jpg 700年以上の歴史があると伝わるこの行事は、地元の「伊賀一ノ井松明講」(清水重達講長)が、修二会の行われるこの日に翌年使われるたいまつを寄進しているもの。2月11日に切り出して調整した5架のたいまつを、地元住民ら同講の講員を始め、市民団体のメンバー、学生、一般参加者らが交代で運ぶ。

 午前6時30分ごろに極楽寺(名張市赤目町一ノ井)を出発した一行は、ほら貝を先頭に、同市安部田から宇陀市室生上笠間までは枯葉の積もった山道を進み、同9時前には同所の音楽の森ふれあい館へ到着。住民らによる「笠間の郷を思う会」のメンバーらからイノシシ汁やおにぎりなどの振る舞い=写真3枚目=で歓待を受けた後、バスなどに分乗して東大寺へと向かった。

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 友人2人と初めて参加したという名張市松崎町の長谷川京子さんは「峠を越せるか心配だったけど、皆と一緒だったので大丈夫だった」、近畿大学工業高等専門学校2年の瀬川啓吾君は「思ったより大変だったけど、めったにない経験ができた」と話した。

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